Eclosion{羽化}
末宗智彦 陶展
2011.11.28(日)−12.10(土)

つかの間の秋の心地よさが、すっかり冬の風に代わる頃、san-ai ギャラリーで展示会を開催致します。このたびは[Eclosion]羽化というコンセプトで、ダイナミックな立体に華やかな色を加えた作品を展示します。大小のレリーフなどを織り交ぜ、立体ならではの多面性を持たせて、奥行きのある世界観を表現しました。小さいけれども、個性のある形が集まって一つの大きな形を作り、意味合いを持つに至る。寒い冬を経て春が来るように、蛹を破って蝶が羽を広げるような、期待感や力強さ、そんな劇的な変化を羽化ということばに重ねました。

  寒い中ですが、立体ならではの、稜線が空間を切り取る雰囲気や緊張感を是非ご覧ください。

コンセプト

個性のある様々な形が集まって、お互いに稜線を共有して一つの立体を作る。そういった一連の作品を作る中で、今回、私は羽化(eclosion)という作品展の名前を決めました。

 これまで私は[憧れ]というコンセプトで同様の作品を作ってきました。それは、植物が上に向かって伸びる様や、生物が発生し、進化を繰り返しながら、生活の範囲を広げていく様。また、人類が技術を進歩させて、空や海に活動範囲を広げていく。その中に共通した、好奇心とも、上昇志向ともいえる気持ちのことです。

今回は、蝶や、蝉の幼虫がさなぎを破って、色も鮮やかな成虫となって羽化する、といった変化を意識しています。これまでの造形に新しい色を加えることで、その力強さや、華やかさを表現しています。

造形は小さな形が集まって全体の形を作っています。小さな形はそれぞれが特徴のある大きさや色を持っています。それが今という時間の中で、稜線を共有しあって、一期一会に存在しているのです。金太郎飴のようにある視点で切り取った全体の形は、臓器や動物、機械や関節などを連想させますが、それだけでなく、物事の多面性や、時間などの観念的なものも表しています。

 現在の社会の状況は決して明るいものとは言えません。変化が必要なのは分かってはいても、人は自らが傷つくことを恐れているように見えます。狭い視野から見える外の世界をひたすら疑い、妬んでいるのでしょうか。

 私は上記のコンセプトや希望、こうあればいいなという気持ちを、制作過程において、直接意識する事はありません。ですが、改めて作品を見るときに、これらが私の造形を生み出したと言えます。ですから、私は一連の造形に、羽化(eclosion)というタイトルを付けました。小さな形が集まり、互いの関係が生む劇的な変化で、造形は新しい色や意味合いを持って飛び立ちます。作品を通じて起こる変化が、現実に示唆をもたらせればと、思っています。

 

   

Eclosion{羽化}
末宗智彦 陶展

期間 月31日(木)〜4月5日(火)

11月28日(日)〜12月10日(土)
AM11:30〜PM19:00
休・4日(日)、最終日 PM17:00迄

在廊日、28,29,30,2,3、8,9,10

場所

SAN-AI GALLERY
+contemporary art

日本橋蛎殻町1-26-8
三愛水天宮ビル1F

半蔵門線水天宮前駅出口6, 出口3より徒歩3分/日比谷線人形町駅A5出口より徒歩6分

問い合わせ

SAN-AI GALLERY
+contemporary art
TEL 03-5847-7714


末宗工房 〒689ー3204

鳥取県西伯郡大山町東坪1216

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090ー8064ー7897

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